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「夜勤のある病院はもう限界。でも、パートだけで終わるのもなんだかモヤモヤする…」
「有料老人ホームって、看護師は何をするの?介護ばかりで、医療スキルが落ちない?」
子どもの寝顔を見ながら、求人サイトをスクロールしては閉じる。そんな夜、ありますよね。
その気持ち、すごくわかります。
私も3人の子育てをしながら、
かなえママ「この先どう働こう」
と何度も頭がパンクしそうになりました。
私は夜勤なしの有料老人ホームで、常勤看護師として5年間働きました。
途中で産休・育休を取り、復帰後は時短勤務も経験しています。
この記事では、有料老人ホームの看護師のリアルを、いいところも大変なところも正直にお話しします。
この記事でわかること
- 有料老人ホームの看護師の役割と、病院との違い
- 実際の仕事内容と、施設で行う医療行為
- 5年働いて感じたメリット・デメリット(辞めた理由も)
- 子育てと両立できる施設の選び方
有料老人ホームの看護師の役割は「暮らしを医療の目で守ること」
結論からいうと、有料老人ホームの看護師の役割は、入居者さんの「暮らし」を医療の目で守ることです。
病院は病気を治す場所ですが、有料老人ホームは入居者さんが毎日を過ごす「家」。
だから看護師の仕事も治療より、健康管理と「いつもと違う」の早期発見が中心になります。
病院の看護師との違い
| 病院 | 有料老人ホーム | |
|---|---|---|
| 目的 | 治療・回復 | 生活の継続・安心 |
| 医師 | 常駐 | 往診・訪問診療が中心(常駐しないことが多い) |
| 看護師の判断 | 医師の指示で動く場面が多い | 受診が必要かを看護師が見極める場面が多い |
| 関わる期間 | 入院中の数日〜数週間 | 年単位で同じ入居者さん |
| 一緒に働く人 | 看護師中心 | 介護士・ケアマネ・相談員など多職種 |
働いてわかった「生活の場」ならではの難しさと温かさ
働き始めて一番感じたのは、ここは病院ではなく「生活の場」だということ。
できるだけ入居者さんの希望に添いたい。
でも、健康も守らなければいけない。
このバランスを考え続けるのが、施設看護師の仕事なんだと思います。
その分、年単位で関わるからこその温かさもありました。
毎年お誕生日にはご家族も面会に来られて、職員みんなでハッピーバースデーを歌うんです。
ニコニコしている入居者さんの顔は、今でも忘れられません。
【体験談】有料老人ホーム看護師の仕事内容9つ
「施設の看護師って、結局なにをするの?」と思いますよね。私が担当していた業務は、大きく分けて次の9つです。
- 入居者さんの健康管理(バイタル測定・体調の観察)
- 医師の指導に基づく医療行為
- 配薬準備・与薬
- 通院介助・入退院のサポート
- 訪問診療の介助
- 看護記録
- 施設全体の感染予防対策
- ターミナルケア・お看取り
- 介護業務(食事・排泄介助、清潔ケア、口腔ケア)
医療だけでなく、記録や介護まで幅広く関わるのが施設看護師の特徴です。
介護士さんとの連携もとても大切です。
褥瘡や発熱に最初に気づいてくれるのは、身体介助を主に受け持つ介護士さんであることが多いんです。
私も何度も助けられました。
私は「施設内訪問看護」という働き方をしていました
あまり知られていませんが、有料老人ホームには「施設内訪問看護」という働き方もあります。
一般的な訪問看護だと自動車や自転車でそれぞれのお宅に訪問する形ですよね。
施設施設訪問看護は施設に併設・契約された訪問看護ステーションに所属して、訪問看護の指示が出ている入居者さんのお部屋を回り、処置やケアを行っています。
移動の負担が少ないのが大きなメリットです。
天気や車の運転にヒヤヒヤすることなく、施設の中(館内)を回るだけでOK。
施設の看護師が入居者さん全体の健康管理を担うのに対して、施設内訪問看護は医師の指示書に基づいて、決められた方に必要な処置を行います。医療依存度の高い方が多いので、病院に近い処置を毎日のように経験できました。自分の医療手技のレベルを保ちたい方にはオススメですよ。
朝の流れ
- 夜勤者からの申し送り
- 訪問看護の指示が出ている方のお部屋を回る
- モーニングケア、おむつ交換
- 褥瘡処置・創処置、点滴など、指示どおりの処置
一番バタバタするのは9〜10時ごろ。
朝のケアと処置が重なる時間帯です。
「医療スキルが落ちる?」施設で看護師ママが行っていた医療行為
「施設に行ったら、もう病院に戻れなくなるかも…」
これ、私も転職のときに一番こだわったところです。
せっかく積み上げてきた看護技術を手放したくなかったんですよね。
だから転職のときは



医療技術を保ちたいです!
と伝えて、医療依存度の高い施設を紹介してもらいました。
実際に私が行っていた医療行為はこちらです。
| 分類 | 行っていた医療行為 |
|---|---|
| 点滴・採血 | 点滴(抗生剤・補液)、採血 |
| 栄養 | 中心静脈栄養、経管栄養(NG・PEG) |
| 呼吸 | 喀痰吸引、在宅酸素、気管切開部の管理 |
| 皮膚・排泄 | ストーマ処置、褥瘡処置 |
| 薬 | 血糖測定・インスリン注射、麻薬の管理 |
この表の処置は、すべて実際に経験しています。
思っていたより幅が広く、自分の医療技術を保ちながら働けました。
さらに、医師が常駐していない分、「救急車を呼ぶか、様子を見るか」を判断する場面もあります。
病院とはまた違う種類の判断力が身につきます。
ただし、どこまで医療行為をするかは施設によって大きく違います。
スキルを保ちたい人は、次の3つを確認しておくと安心です。
- 医療的ケアの受け入れ範囲(点滴・胃ろう・吸引などに対応しているか)
- 看取りの実績があるか
- 看護師の人数と、1人で判断する場面がどれくらいあるか
【本音】5年勤めて感じたメリット・デメリット
メリット4選
1)夜勤なしで、常勤を続けられた
子育て中の私にとって、これが一番大きかったです。
夜勤なしでも常勤なので、収入もキャリアも途切れずにすみました。
2)ほぼ定時で帰れて、退勤後も自分の時間がとれた
お迎えや夕飯の準備に追われる毎日でも、帰りの時間が読めるのは本当にありがたかったです。
3)産休・育休・時短を使いながら続けられた
育休明けに出勤したとき、職員だけでなく入居者さんからも「おかえり!」と声をかけてもらえました。
年単位で一緒に過ごしているからこその、家族のような温かさでした。
4)介護施設の中では給与が高め
夜勤なしでも、介護施設の中では比較的しっかり稼げる職場でした。
デメリット・大変だったこと
1)オンコールの有無は施設次第
私の場合、オンコールは「慣れてきたら徐々に」という話でしたが、結局一度も担当しないままでした。でも、これは本当に施設によって違います。オンコールが必須の施設もあるので、入職前に必ず確認してください。
2)少人数だからこその判断の重さ
医師がそばにいない分、看護師の判断がそのまま入居者さんの安全につながります。
3)希望と健康のバランスに悩む
「好きなものを食べたい」「お風呂に入りたい」という希望と、体調管理のバランスに悩む場面もありました。
私が辞めた理由
最終的に退職したのは、ワークライフバランスをもっと整えたかったからです。
職場に大きな不満があったわけではありません。
子どもの成長や家庭の状況で、ちょうどいい働き方は変わっていきます。
「今の自分に合う働き方」を、その時々で選び直していいんだと思います。
それができるのが手に職を持つ私たち看護師の強みですよね🌸
有料老人ホームはどんな人におすすめ?
| こんな人におすすめ | 理由 |
|---|---|
| 入居者さんとじっくり関わりたい | 年単位で同じ方を担当できる |
| 介護士さんやご家族と良好なコミュニケーションがとれる | 多職種・ご家族との連携が仕事の中心 |
| 急変時の対応ができる | 医師が常駐していないため、看護師の判断が必要 |
| 医療スキルを維持したい | 施設によっては点滴・吸引・PEGなど処置の幅が広い |
| 日勤メインで働きたい | 夜勤なしの求人が多い |
| 介護施設の中で給与を重視したい | 介護施設の中では給与が高め |
今はパートで子育てを優先している人も、それはそれで今のベストな選択です。
そのうえで「もう一度、看護師としてしっかり働きたい」という気持ちがあるなら、日勤常勤の有料老人ホームは選択肢のひとつになりますよ。
子育てと両立できる有料老人ホームの探し方
同じ有料老人ホームでも、オンコール・看護師の人数・医療依存度で、働きやすさは全然違います。
でも、求人票だけではそこまでわかりません。
応募前に確認したい5つのこと
- オンコールの有無と、免除できるか(月の回数・呼び出しの頻度)
- 看護師の人数と、日中1人になる時間があるか
- 医療的ケアの受け入れ範囲と、看取りの有無
- 介護業務を看護師がどこまで担うか
- 子どもの急病で休んだときのフォロー体制、時短の前例
聞きにくいことは、転職サイトに確認してもらう
とはいえ、
「オンコールって本当にないですか?」
「子どもの発熱で休んでも大丈夫ですか?」なんて、面接ではなかなか聞けないですよね。
私も転職サイト経由で入職しました。
「医療技術を保ちたい」という希望をはっきり伝えたら、医療依存度の高い施設を紹介してもらえました。
1人で求人を探して悩むより、条件を伝えて探してもらうほうがずっとラクです。
夜勤なしの日勤常勤で探したいなら、看護師専門の転職サービス「ナース専科 転職」という選択肢もあります。
実際に使った人の声は、ナース専科の評判・口コミ記事でまとめています。
面接で何を聞けばいいか迷ったら、面接対策の記事も参考にしてくださいね。
よくある質問
Q. オンコールは必ずある?
A. 施設によります。私の職場では「慣れてきたら」という話でしたが、結局担当しないままでした。必須か、免除できるかは応募前に確認しましょう。
Q. 病院に戻れなくならない?
A. 医療的ケアの多い施設を選べば、手技は保ちやすいです。私も点滴や吸引、PEGなどを日常的に行っていました。
Q. 介護職さんとの関係は大変?
A. 私はむしろ助けられることが多かったです。褥瘡や発熱に最初に気づくのは介護士さんであることが多く、日ごろから情報を共有しておくと、チームで入居者さんを守れます。
まとめ:今のあなたに合う働き方を選ぼう
有料老人ホームの看護師は、入居者さんの暮らしを医療の目で守る仕事です。
夜勤なしで常勤を続けやすく、施設を選べば医療スキルも保てます。私にとっては、子育てをしながら看護師としての自分も大切にできた、思い出深い職場でした。
ただ、オンコールや看護師の人数、医療行為の範囲は施設ごとに本当に違います。1人で抱え込まず、条件をしっかり確認してから選んでくださいね。
ほかの日勤常勤の働き方と比べたい人は日勤常勤の選び方へ。現役ナース16人の転職体験談はアンケート記事でまとめています。




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