パパが知りたい!産褥期が分かる5つのキーワード

産褥期とは出産後6〜8週間の期間のことで、妊娠で大きくなった子宮が元の大きさに戻るまでの期間のことです。この期間は女性の体や心の変化が大きく、とくにサポートが必要な時期になります。

笑いナース
笑いナース

初めまして!
赤ちゃんのご誕生おめでとうございます

3児ママナース かなえです

ママと赤ちゃんが退院してから必要なサポートを確認しましょう!

ここから5つの項目で産褥期を見ていきたいと思います。

目次

産後の身体は交通事故にあったと同じ!?

10月10日(とつきとおか)の妊娠期間で、子宮は赤ちゃんや胎盤、羊水をかかえ込むために約5倍の大きさになりました。

 妊娠中は赤ちゃんとママをつなぐ大切な役割を果たしていた胎盤。赤ちゃんが無事出産されると役目を終えた胎盤も出てきますが、直径が20〜30㎠ほどある胎盤が剥がれた後の子宮はかさぶたが剥がれたような状態になっており、少しずつですが出血は続いています。この出血と分泌物が混ざったものが悪露(おろ)と呼ばれています。この悪露は子宮が収縮すると徐々に減っていき、産後6〜8週間で止まります。

もし20〜30㎠鍋のふたらいの出血している傷があったら、あなたならどうするでしょう?

出来るだけ安静にして出血が止まるのを待つでしょう。

この時期に無理をしてしまうと悪露が長引き調子が悪くなってしまいます。そのほかにも会陰切開のきず、帝王切開のきず、骨盤や腰もダメージを受けています産後3週間は安静を心がけてゆっくり過ごしてもらいましょう。

ホルモンバランスはジェットコースター状態

赤ちゃんを妊娠している間、ママの体の中では複数の女性ホルモンが急上昇しています。

女性ホルモンには気持ちを落ち着けたり、多幸感を得られる作用があります。

出産後、これらの女性ホルモンは急激に減少します。まるでジェットコースターに乗っているようなホルモンの変化に加えて、初めての育児に対する不安、寝不足、痛みなどでマタニティブルーズになってしまうママも少なくありません。マタニティブルーズは女性ホルモンの変動が落ち着いたら良くなることがほとんどですが、中には産後うつになってしまうケースもあります。逆に気が立って怒りっぽくなってしまうケースもあります。(いわゆるガルガル期

産後のママは泣いたり怒ったりと気分の浮き沈みが激しいことがあります。私も一人目の出産後、実家の母に当たったり、夫に泣きながら相談したこともあります。後から考えればホルモンバランスの乱れによるマタニティブルーズでしたが、夫からすると性格が変わったのかと思ってびっくりしていたかもしれません。

ホルモンバランスの影響と思って、戸惑わずに優しく接してあげましょう。ホルモンバランスが落ち着けば気分も落ち着いてきます。

いつになったら8時間眠れるの?!

赤ちゃんてすやすや眠って可愛いですよね!

これは決して間違いではありませんが、新生児(生後28日未満の赤ちゃん)は昼夜の区別がありません。つまり【泣く→おむつ→授乳→おむつ→寝る】を3時間おきにひたすら繰り返します。

そのため、新生児のお世話をママだけに任せていると、まとまった睡眠時間が取れないということになります。先にお話しした身体のダメージとホルモンバランスの乱れも不眠に影響を与えます。

眠れないということは、想像するよりもずっとしんどいです。身体の疲れも取れず、気持ちも落ち込んできます。明るく笑うこともできなくなります。

パパに何ができるか・・・

夜間の授乳(ミルクや搾乳してある母乳)を1、2回代わってあげましょう

例えば・・・

3時間おきの授乳スケジュールがあります。

19時 → 22時 → 1時 → 4時 → 7時

この1時か4時、または両方を代わってあげます。

そうするとママは 22時から4時(6時間眠れた!)、1時から7時(こちらも6時間眠れる!)22時から7時なら(9時間も眠れる!!)と夜間に十分な休息を取ることができます。

産後の睡眠はマタニティブルーズや産後うつの予防にも重要です。

おっぱいは何から作られる?

母乳、いわゆるおっぱいは白色をしていますが、原料は血液です!

出産後3日までに分泌される母乳を「初乳」といい、黄色からクリーム色をしています。そして初乳にいは赤ちゃんの免疫機能を補う働きがあります。

その後はだんだん白くなっていき脂肪や糖分の多い母乳になります。

生まれたばかりの赤ちゃんと6ヶ月の赤ちゃんでは必要な量は違いますが、平均すると血液を原料とした母乳が1日に800mlも飲まれているようです。(献血でも全血400mlだと身体に負担が大きいので、次回まで男性で12週、女性は16週を空けなければなりません!)800ml授乳することの消費カロリーは480Kcalだそうです。

そのため、母乳育児をしているママには栄養たっぷりの食事が必要です。

血液が原料になっていることを考えると、鉄分、タンパク質、2L以上の水分摂取は特に心がけて摂っていきたいですね。

/https://pigeon.info/bonyu/article-334.html

3週間は育児以外寝かせて

最後は文字通り、「寝かせてくれー」というママの心の叫びです。

出産はゴールではなく育児の始まりです。

産後すぐから3時間おきの授乳とオムツ交換、赤ちゃんのリズムに合わせた細切れ睡眠が始まります。

命懸けのお産は交通事故レベルの身体へのダメージ、なれない育児、細切れ睡眠。。。

体も心も回復する一番の方法が睡眠です!

家事はパパが一手に担う覚悟でママを休ませてあげましょう。

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この記事を書いた人

3児ママナースの かなえ です。
共働きママナースさん達の
家族優先の働き方を応援していきます。

勤務歴

・三次救急病院の外科病棟
・療養型に近い呼吸器内科病棟
〜産休・退職〜
・健診センター
・有料介護老人ホーム

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